大人の教養としてのFP3級
社会人になりひとり立ちをするにしろ
一生をかけてのやりたいことをチャレンジするにしろ
結婚をし、家庭を持つにしろ
人それぞれ、目線や目的に違いがあるにしても、ついて回るのはお金の問題です。
「お金があるから幸せ」というわけではないが、「お金があることで人生のに関わる大部分の心配事を回避できる」
というのは、多くの方に当てはまることではないでしょうか。
それはつまり、経済的に豊かである、またはある程度の資産があるということは、多くの心配事をなくし、自分の人生により多くの選択肢をもたらしてくれることにつながります。
仕方がなと消去法でその道を選ぶより、複数の中から自分の納得した道を選ぶことができた方が、自分自身の生き方に自信を持ち、成功した時も失敗した時も納得がいくのではないでしょうか。
そうやって、自分で選択した道を進んでいる時に「幸せ」だと、私は実感します。
そして、金融資産を形成していく一助となる資格がFP資格と言えます。
自分で稼いだお金は大切に「貯めて」「増やして」「使って」「守って」いきたいものですね。
FP3級の資格を勉強することを通して、自分の人生の選択肢を増やすチャンスを得られる方は多いと思い、紹介します。
お金のことって誰かに学びました?
みなさんの中には、自分の労働資本を対価に収入を得ているという方は多いことかと思います。私もそうです。サラリーマンです。
では、稼いだお金をどうしてますか?
多くの場合、銀行に預金としておいておき、必要な時には引き出して使いますよね。
それって、誰に教わりましたか?
私の場合は、親です。
きっと皆さん、そうそうと思われるでしょう。
でも、変ですよね。
これって、学校じゃ絶対に教えてもらってないんです。
朝、規則正しく起きて、学校へ行き、決まった時間勉強して、テストでいい点数をとって。
できる限りいい学校へ行き、大学へ行き、企業へ就職し。
そして、満員電車に揺られて同じ場所へ通勤する毎日を過ごし、生きていくためのお給料をもらう。
学校という場所では、あれだけどうでも良い知識を詰め込まれるのに、社会に出て生きていくためにとても重要な知識であるお金のスキルって、一つも学ぶ機会がないんです。
お金周りのことは、親から学びます。親もその親に学んで育ってきました。
慣習的な意味合として、貯金はお金を貯める第一手段となり得ますが、最適な手段というわけではないですね。効率の良さでいえば投資がこれにあたります。
つまり親だって、きちんと知識を持っているわけではないということ。
ズバリ何を言いたいかというと
社会は国は、私たちにお金の知識をつけてほしくないということです。
困るわけですね。
お金の貯め方や、税金の徴収のされ方、社会福祉制度の賢い使い方。
多くの方が知ったら、国の政治にもっと文句が出るでしょう。本来なら、税制大綱なんて見た日には、連日メディアが炎上してほしいんですがね。
要は、知っている人だけが得をする世の中になってしまっているのです。
終身雇用で働き続ければ、年齢とともに給与が上昇し、年金が十分に保障される時代は終わりを迎えようとしています。
今こそ、自分の人生の選択肢を増やし、豊かに、幸せに生きるために金融リテラシーをあげたいものです。そして、得する人の側にシフトチェンジしていきましょう。
*ここでは、学校教育が悪いと言っているわけではありません。学校に通ってくる子どもたちの背景となる各家庭には、経済的な格差が大きいのは知っておかなければいけないです。当然、最大限配慮されるべきでしょう。
お金に関わる話は、一般論が唯一の最適解ではなく、各個人のおかれた環境により納得解が違ってきます。ともすると、学校教育で扱うことが、各家庭への批判や子どもたちの差別意識を助長させることにもなりかねません。
ですので、大人の教養ではあるものの、義務教育で学ぶべきとは言えません。
それを教える先生たちは、クレームにビクビクしながら、戦々恐々と指導をする羽目になってしまうんじゃないでしょうか。
結果、身のない時間を消化して、意味のない学習に成り下がることが容易に想像できそうです。
教養として学んでも良いFP3級の知識
有名なyoutuberなどが発信する「義務教育で」は若干の煽りワードではありますが、FP3級は高校を卒業する年齢を目処に学んで良い内容だと思います。
【FP3級では】
・ライフプラン
・年金
・医療保険
・雇用保険等の保障
・金融商品
・保険商品
・不動産
・相続、贈与
・税金の全体図
などを広く浅く学ぶことができます。
正直、学んだ知識を使って、具体的に問題を解決できるようなないようになっているわけではありません。あくまで、広く浅く知るという面にポイントが置かれています。
私は、大学生になった時、初めてアルバイトをし、労働による対価としてお給料をもらいました。正直、振込額しか見ていません。みんなそうでしょう?
就職してからもそうでした。アルバイトの時と比べて、大きくなった振込額を見てホクホクしているだけでした。
そして、欲しいものを買い、飲み会に使い、余ったお金を貯金する。
これではなかなか豊かにはなれませんね 笑
ここから一歩脱却するためには、お金周りのことに興味をもち、上記に記した内容について浅くても良いから知ることが大事になります。
そこから先は、
「投資で増やすもよし」
「安全に貯蓄で貯めるもよし」
「節約を極めるもよし」
「宵越しの金は持たないぜ!もよし」
「めんどくさいから何もしないもよし」
しかし、何も知らない前と知った後とで、これらの選択をすることには雲泥の差がありますね。
私は、自分達の息子が高校を卒業した頃に、まだこの資格があったら、とりあえず受けさせようと思っています。
そこから先は、自分自身で考えれば良いのです。
金融リテラシーとは応用可能な形での知の習得
じゃあ、資格を取ったからお金持ちになれるとそうではありません。
資格を取ることで得た知識は、日々の生活の中でのアンテナの感度を高めてくれます。
今まで、銀行の窓口に行って、進められるがままの商品を購入していた自分にきっと疑問を持つことができるようになっていると思います。
「ん?本当にそうか?
「よし、もう少し調べてみよう!」
そう思えたら、勉強した価値がありますね。
自分の頭で考えて選択することができているわけですから。
知識とは、活用し行動に移して初めて意味があるのです。
そして、疑問を抱いたときに立ち戻る教科書的な意味合いがFP3級の立ち位置と言えます。
(私が使った問題集はコチラ↓)
より深い学びへの出発点
疑問を持つことができたら、あとは、キーワードを頼りに、より詳しい内容を掘り下げていくだけですね。
【例えば】
・もらえる年金額
・退職金
・節約
・iDeCo
・つみたてNISA
・格安スマホ、格安sim
などなど、一つずつ勉強していきましょう。
これらのキーワードに対する具体的な解決策やアクションの紹介はFP3級では学べません。
あくまでもFP3級は広く浅い体系的な知識の習得が目的になります。
何事も0から1を得ることが最も難しく、1を5にも10にも育てていくことは時間をかけるとなんとかなるものです。
広く浅くではありますが、0から1のアンテナを作り出す手立てとしてFP3級はあると言えるでしょう。
「そんなに専門的な知識じゃないなら、私には必要ないかも」
とおっしゃる方もいることでしょう。
そうした方は、非常にリテラシーが高く、専門的な知識をお持ちでらっしゃるということですね。
一方で私はというと、「つみたてNISA」というキーワードをきっかけにして資産運用に興味を持ちました。それから3年ほどが経ってから、FP3級の資格を取りましたが、自分にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだなと、新鮮な気持ちで真摯に学ぶことができました。
どう感じるかは人それぞれだと思いますが、学んでみる価値がある資格だと思います。
誰しもが多忙な日々を送っていることだとは思いますが、2ヶ月ほどの勉強時間で私は合格できました。隙間時間でも十分にチャレンジできると思いますよ。
ではまた